説明
「富士の麓、茶畑に流れる清らかな時間」
《駿州片倉茶園ノ不二》は、茶畑の広がる風景と富士山を組み合わせた、土地の特色がよく表れた作品です。手前では茶摘みや茶の作業をする人々の姿が見え、その向こうに大きく富士山がそびえています。整然とした茶畑の線と富士山の形が響き合い、穏やかなリズムを生んでいます。エピソードとして、駿河は古くから茶の産地として知られ、北斎は名所だけでなく、その土地の産業や暮らしも作品に取り入れました。富士山と茶園という、日本らしさを象徴する組み合わせが魅力の一枚です。
作品の特徴と見どころ
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整然とした茶畑のパターン:丸く整えられた茶の木が並ぶ様子を、モダンな幾何学模様のように捉えています。
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働く女性たちの彩り:茶摘みをする女性たちの着物の色が、青い富士山に対して美しいアクセントになっています。
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富士の麓の空気感:遮るもののない広大な茶畑から仰ぎ見る富士山は、この地ならではの圧倒的な臨場感があります。
富嶽三十六景について
葛飾北斎の《富嶽三十六景》は、江戸時代の浮世絵師・北斎が70歳を過ぎてから手がけた連作版画です。題名は「三十六景」ですが、評判の高まりによって10図が追加され、全部で46枚から成っています。中心となるのは富士山ですが、どの絵も単なる山の風景ではありません。波に翻弄される船や、畑で働く人々、街道を行き交う旅人など、当時の人々の暮らしが生き生きと描かれ、その背景に富士山が静かにそびえています。見る場所や季節、天候によってまったく違う表情を見せる富士の姿は、日本人の自然観や美意識を強く感じさせます。中でも《神奈川沖浪裏》は世界的にも有名で、北斎の大胆な構図と卓越した表現力を象徴する一枚です。
※本解説は、作品を味わうための一つの見方として構成したものです。 本作が、それぞれの鑑賞者にとって、新たな解釈や発見へと開かれる契機となれば幸いです。
※画面で見ている色と、実際にプリントした色は、どうしても少し違って見えることがあります。これは、モニターの表示方法やプリント用紙・インクの違いによるものです。その点をご理解のうえ、お楽しみいただければ幸いです。
※最高品質の状態でお届けするため、また著作権保護のため、データには独自の管理コードを付与しております。
作者紹介
葛飾北斎(かつしか ほくさい)
Hokusai Katushika
生年:1760年、没年:1849年。専門分野:江戸時代後期の浮世絵師
葛飾北斎(1760–1849)は、江戸時代を代表する浮世絵師です。江戸・本所(現在の東京都墨田区)に生まれ、生涯にわたって絵を描き続けました。風景画、人物画、花鳥画、挿絵など幅広い分野で活躍し、常に新しい表現に挑戦したことで知られています。90年近い生涯の中で、日本美術の可能性を大きく広げた絵師です。
■おもな業績
代表作は《富嶽三十六景》で、富士山をさまざまな場所や季節、視点から描いた連作として世界的に高く評価されています。中でも《神奈川沖浪裏》は、今なお日本美術を象徴する作品です。また、絵手本である『北斎漫画』は、国内外の画家に大きな影響を与えました。これらの作品は、後にヨーロッパの印象派画家たちにも刺激を与えたといわれています。
■その他
北斎は生涯で30回以上も号(名前)を変えたことで有名です。70歳を過ぎてから「ようやく鳥や魚の形が分かってきた」と語ったとされ、晩年になっても向上心を失いませんでした。また生活は決して裕福ではなく、引っ越しを繰り返した破天荒な人物像も伝えられています。その情熱と探究心こそが、時代を超えて愛される作品を生み出した原動力でした。

第2回リリース予定(3月頃)
『春の情景/江戸紀行』より

北斎を季節で巡る|富嶽三十六景 連続リリース企画
本商品は、葛飾北斎《富嶽三十六景》をテーマ別・季節別に編集した連続リリース企画です。
各回ごとに完結したセットとして楽しめる一方、通年で揃えることで、北斎の視点と世界観をより深く味わえる構成となっています。
■ 第1回リリース(今回分|先行公開)
- セット A:富嶽三十六景【入門・王道】「三役」傑作選(3枚組)
- セット B:迎春:年の始まりを連想させる「清め・兆し・超える・始動」セット(4枚組)
【第1回リリース記念価格】
本セットは、シリーズ開始を記念し、期間・数量限定の特別価格でご提供します。
- 【入門・王道】「三役」傑作選《A4サイズ》
- 【入門・王道】「三役」傑作選《A3サイズ》
- 迎春:年の始まりを連想させる「清め・兆し・超える・始動」セット《A4サイズ》
- 迎春:年の始まりを連想させる「清め・兆し・超える・始動」セット《A3サイズ》
■ 今後のリリース予定
- 第2回(3〜4月):春の情景/江戸紀行
- 第3回(5〜6月):水の景色と清涼感
- 第4回(7〜8月):夏の活気とユーモア
- 第5回(9〜10月):秋風と情緒、裏富士の世界
※各セットは数量・期間限定での公開を予定しています。













