富嶽三十六景『甲州三坂水面』
葛飾北斎

価格帯: ¥620 – ¥980

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それぞれの作品を一枚の作品としてじっくり楽しんでいただくことを想定した価格設定としています。

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説明

北斎が仕掛けた最高に面白い「視覚のミステリー」

《甲州三坂水面(こうしゅう みさかすいめん)》は、静かな湖面に映る富士山が印象的な作品です。空にそびえる富士と、水面に映る逆さ富士が向かい合い、上下が反転したような不思議な美しさを生み出しています。水面は大きく波立たず、静けさの中にわずかな揺らぎだけが感じられます。北斎はこの作品で、風景そのものだけでなく、“映る景色”の面白さまで描き出しました。眺めていると心が落ち着いていくような、静謐な魅力を持つ一枚です。

作品の特徴と見どころ

  • 水の中にだけ雪が降る?北斎が仕掛けた「鏡のミステリー」

    この絵の一番の秘密は、湖の表面に映る「逆さ富士」にあります。よーく見ると、奥にそびえる本物の富士山には雪がありませんが、水面に映っている富士山には、真っ白な雪が積もっているのです!さらに、映っている位置もわざと少し横にズラされています。現実と鏡の世界をあべこべにした、北斎らしいクスッと笑える仕掛け(トリックアート)が隠されています。

  • 5〜6月のむし暑さを忘れる、張り詰めた「水の静寂」

    舞台は、現在の山梨県にある河口湖です。朝一番の冷たい空気の中、波が一つもない湖面は、まるで本物の鏡のように静まり返っています。手前には茅葺き屋根の小さな村が静かに佇み、水辺ならではのひんやりとした涼しさが画面全体から漂ってきます。見つめているだけで、お部屋の体感温度がすっと下がるような、極上の清涼感があります。

  • お部屋を洗練された雰囲気にする「モダンな構図」

    画面を斜めに横切る険しい山肌のラインと、静かな湖のコントラストが、とても現代的でスタイリッシュです。浮世絵らしいクラシックな雰囲気がありながらも、どこかグラフィックデザインのような新しさも感じさせるため、和室にはもちろん、モダンなリビングや洋風のインテリアにも不思議と美しく馴染んでくれます。

富嶽三十六景について

葛飾北斎の《富嶽三十六景》は、江戸時代の浮世絵師・北斎が70歳を過ぎてから手がけた連作版画です。題名は「三十六景」ですが、評判の高まりによって10図が追加され、全部で46枚から成っています。中心となるのは富士山ですが、どの絵も単なる山の風景ではありません。波に翻弄される船や、畑で働く人々、街道を行き交う旅人など、当時の人々の暮らしが生き生きと描かれ、その背景に富士山が静かにそびえています。見る場所や季節、天候によってまったく違う表情を見せる富士の姿は、日本人の自然観や美意識を強く感じさせます。中でも《神奈川沖浪裏》は世界的にも有名で、北斎の大胆な構図と卓越した表現力を象徴する一枚です。

※本解説は、作品を味わうための一つの見方として構成したものです。 本作が、それぞれの鑑賞者にとって、新たな解釈や発見へと開かれる契機となれば幸いです。
※画面で見ている色と、実際にプリントした色は、どうしても少し違って見えることがあります。これは、モニターの表示方法やプリント用紙・インクの違いによるものです。その点をご理解のうえ、お楽しみいただければ幸いです。
※最高品質の状態でお届けするため、また著作権保護のため、データには独自の管理コードを付与しております。

作者紹介

葛飾北斎(かつしか ほくさい)

Hokusai Katushika 

生年:1760年、没年:1849年。専門分野:江戸時代後期の浮世絵師

葛飾北斎(1760–1849)は、江戸時代を代表する浮世絵師です。江戸・本所(現在の東京都墨田区)に生まれ、生涯にわたって絵を描き続けました。風景画、人物画、花鳥画、挿絵など幅広い分野で活躍し、常に新しい表現に挑戦したことで知られています。90年近い生涯の中で、日本美術の可能性を大きく広げた絵師です。

■おもな業績

代表作は《富嶽三十六景》で、富士山をさまざまな場所や季節、視点から描いた連作として世界的に高く評価されています。中でも《神奈川沖浪裏》は、今なお日本美術を象徴する作品です。また、絵手本である『北斎漫画』は、国内外の画家に大きな影響を与えました。これらの作品は、後にヨーロッパの印象派画家たちにも刺激を与えたといわれています。

■その他

北斎は生涯で30回以上も号(名前)を変えたことで有名です。70歳を過ぎてから「ようやく鳥や魚の形が分かってきた」と語ったとされ、晩年になっても向上心を失いませんでした。また生活は決して裕福ではなく、引っ越しを繰り返した破天荒な人物像も伝えられています。その情熱と探究心こそが、時代を超えて愛される作品を生み出した原動力でした。

第3回リリース予定(5月アップロード済み)
『【水辺の静寂】涼を感じる風景』より

甲州三坂水面

北斎を季節で巡る|富嶽三十六景 連続リリース企画

本商品は、葛飾北斎《富嶽三十六景》をテーマ別・季節別に編集した連続リリース企画です。
各回ごとに完結したセットとして楽しめる一方、通年で揃えることで、北斎の視点と世界観をより深く味わえる構成となっています。


■ 『富嶽三十六景』リリース予定

  • 先行販売(3〜4月):【入門・王道】「三役」傑作選(3枚組)(販売中)
  • 第1回(1月):年の始まりを連想させる 4枚(販売中)
  • 第2回(3月):春の情景/江戸紀行 8枚(販売中)
  • 第3回(5〜6月):水の景色と清涼感 8枚(販売中)
  • 第4回(7〜8月):夏の活気とユーモア
  • 第5回(9〜10月):秋風と情緒、裏富士の世界
  • 第6回(11〜12月):未定

追加情報

サイズ 該当なし
サイズ

A4, A3

著作権情報

出典:Wikimedia Commons(Public Domain)
原図:葛飾北斎「甲州三坂水面」(1830年頃)

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