説明
お部屋に陽だまりを。ルノワール『じょうろを持つ少女』
「見る人を幸せにしたい」と願い続けた画家、ピエール=オーギュスト・ルノワール。 彼の代表作のひとつであるこの絵には、思わず微笑んでしまうような、愛らしい魅力がぎゅっと詰まっています。
1. お花畑にたたずむ、愛らしい少女
青いドレスに赤いリボン、そして手には小さなじょうろ。お花に囲まれてちょこんと立つ女の子の姿は、まるで絵本の一場面のようです。ルノワール特有の柔らかい筆使いで描かれた彼女の表情からは、子供らしい無垢な可愛らしさと、穏やかな時間が伝わってきます。
2. きらきらと輝く「色彩の魔法」
この絵の大きな魅力は、宝石をちりばめたような美しい色使いです。鮮やかな芝生のグリーン、少女のドレスの深いブルー、そしてお花の赤や黄色。光をいっぱいに浴びた色が画面全体でダンスをしているようで、見ているだけで心がワクワクと弾みます。
3. 暮らしに「幸せの彩り」を添えて
ルノワールは「絵は楽しく、美しく、愛らしいものでなければならない」という言葉を残しています。その言葉通り、この作品はお部屋の空気をふんわりと和ませてくれます。リビングや玄関など、家族が集まる場所に飾れば、まるで窓から春の光が差し込んでいるような、温かい雰囲気を作ってくれるはずですよ。
※本解説は、作品を味わうための一つの見方として構成したものです。 本作が、それぞれの鑑賞者にとって、新たな解釈や発見へと開かれる契機となれば幸いです。
※画面で見ている色と、実際にプリントした色は、どうしても少し違って見えることがあります。これは、モニターの表示方法やプリント用紙・インクの違いによるものです。その点をご理解のうえ、お楽しみいただければ幸いです。
※最高品質の状態でお届けするため、また著作権保護のため、データには独自の管理コードを付与しております。
作者紹介
Renoir(ピエール=オーギュスト・ルノワール)
Pierre-Auguste Renoir
生年:1841年、没年:1919年。フランスの印象派の画家。後期から作風に変化が現れ始めたため、ポスト印象派の画家の一人として挙げられる。
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)は、フランス印象派を代表する画家で、人物画、とくに女性像や家族、社交の場を温かな色彩と柔らかな筆致で描いたことで知られています。光の移ろいを捉える印象派の手法を用いながらも、冷たさや分析性より「見る喜び」や生命感を重視し、人間の肌の質感や幸福感あふれる雰囲気を表現しました。戸外制作と室内画を自在に行き来し、明るい色彩と軽やかな構図によって日常の一瞬を祝福するような画面を生み出しています。晩年は関節炎に苦しみながらも制作を続け、絵画における喜びと美の追求を生涯貫いた画家です。
■おもな業績
- 『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』
- 『舟遊びの昼食』
- 『ピアノを弾く少女たち』
- 『イレーヌ嬢』
- 印象派における人物画の確立技法の確立と発展
■その他
「幸福の画家」ピエール=オーギュスト・ルノワール
ルノワールは、モネやドガとともに印象派の中心メンバーとして活躍した、近代絵画史上もっとも愛されている画家の一人です。光の揺らぎや色彩の美しさを追求した彼の作品は、今も世界中の人々を魅了し続けています。
彼の画業は、単なる印象派に留まりませんでした。キャリアの中盤には、イタリア旅行をきっかけに、ルネサンス期のような明確な輪郭線や古典的な構成へと回帰するスタイルも模索。さらに晩年には、持病のリュウマチと闘いながら、絵画だけでなく彫刻制作にも情熱を注ぐなど、飽くなき表現への挑戦を続けました。
その生涯を貫いたのは、「人生は美しく、楽しく、愛らしいものであるべきだ」という確固たる信念です。悲しい事件や苦しい状況ではなく、美しい花々や無邪気な子供たち、輝くような女性を好んで描いたルノワール。その作品は、飾るだけで空間を温かな幸福感で満たしてくれる、時代を超えた宝物です。









