富嶽三十六景『山下白雨』
葛飾北斎

価格帯: ¥900 – ¥1,600

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それぞれの作品を一枚の作品としてじっくり楽しんでいただくことを想定した価格設定としています。

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説明

山下白雨

《山下白雨(さんかはくう)》は、葛飾北斎《富嶽三十六景》の中でも、劇的な自然の変化をとらえた一枚です。黒く厚い雲に覆われた空から、稲妻が鋭く走り、山麓には激しい雨が降り注いでいます。一方で、富士山の頂は雲の上に顔を出し、静かで揺るぎない姿を保っています。荒々しい天候と不動の富士を対比させることで、自然の厳しさと雄大さが同時に表現されています。この作品は《凱風快晴》と対になる存在として語られることが多く、晴天と嵐という正反対の表情を描き分けた北斎の観察力と構成力が際立ちます。エピソードとして、稲妻は写実的というよりも図形的に簡潔に描かれており、現象そのものより「印象」を重視した表現だといわれています。その大胆さが、現代的な感覚にも通じる魅力となっています。

作品の見どころと魅力

  • 強烈な色彩対比 「赤富士」が暖色系の穏やかな美しさを持つのに対し、「黒富士」はどっしりとした暗色の山肌が特徴です。背景の鮮やかな青空と、山裾の暗雲、そしてそこに走る鋭い稲妻のコントラストが、自然の猛威と神秘性を強調しています。

  • 「稲妻」の表現 画面右下の暗闇の中に、黄色く鋭いジグザグの稲妻が描かれています。この大胆でグラフィカルな表現は、後の西洋の芸術家たちにも大きな影響を与えました。

  • 静寂と轟音の共存 悠然と構える山頂の「静」と、下界で鳴り響く雷鳴の「動」。この二つの世界を一画面に収めることで、富士山の圧倒的なスケール感を見事に表現しています。

富嶽三十六景について

葛飾北斎の《富嶽三十六景》は、江戸時代の浮世絵師・北斎が70歳を過ぎてから手がけた連作版画です。題名は「三十六景」ですが、評判の高まりによって10図が追加され、全部で46枚から成っています。中心となるのは富士山ですが、どの絵も単なる山の風景ではありません。波に翻弄される船や、畑で働く人々、街道を行き交う旅人など、当時の人々の暮らしが生き生きと描かれ、その背景に富士山が静かにそびえています。見る場所や季節、天候によってまったく違う表情を見せる富士の姿は、日本人の自然観や美意識を強く感じさせます。中でも《神奈川沖浪裏》は世界的にも有名で、北斎の大胆な構図と卓越した表現力を象徴する一枚です。

作者紹介

葛飾北斎(かつしか ほくさい)

Hokusai Katushika 

生年:1760年、没年:1849年。専門分野:江戸時代後期の浮世絵師

葛飾北斎(1760–1849)は、江戸時代を代表する浮世絵師です。江戸・本所(現在の東京都墨田区)に生まれ、生涯にわたって絵を描き続けました。風景画、人物画、花鳥画、挿絵など幅広い分野で活躍し、常に新しい表現に挑戦したことで知られています。90年近い生涯の中で、日本美術の可能性を大きく広げた絵師です。

■おもな業績

代表作は《富嶽三十六景》で、富士山をさまざまな場所や季節、視点から描いた連作として世界的に高く評価されています。中でも《神奈川沖浪裏》は、今なお日本美術を象徴する作品です。また、絵手本である『北斎漫画』は、国内外の画家に大きな影響を与えました。これらの作品は、後にヨーロッパの印象派画家たちにも刺激を与えたといわれています。

■その他

北斎は生涯で30回以上も号(名前)を変えたことで有名です。70歳を過ぎてから「ようやく鳥や魚の形が分かってきた」と語ったとされ、晩年になっても向上心を失いませんでした。また生活は決して裕福ではなく、引っ越しを繰り返した破天荒な人物像も伝えられています。その情熱と探究心こそが、時代を超えて愛される作品を生み出した原動力でした。

第2回リリース予定(3月頃)
『春の情景/江戸紀行』より

東海道品川御殿山ノ不二

北斎を季節で巡る|富嶽三十六景 連続リリース企画

本商品は、葛飾北斎《富嶽三十六景》をテーマ別・季節別に編集した連続リリース企画です。
各回ごとに完結したセットとして楽しめる一方、通年で揃えることで、北斎の視点と世界観をより深く味わえる構成となっています。

■ 第1回リリース(今回分|先行公開)
  • セット A:富嶽三十六景【入門・王道】「三役」傑作選(3枚組)
  • セット B:迎春:年の始まりを連想させる「清め・兆し・超える・始動」セット(4枚組)

本セットは、シリーズ開始を記念し、期間・数量限定の特別価格でご提供します。


■ 今後のリリース予定

  • 第2回(3〜4月):春の情景/江戸紀行
  • 第3回(5〜6月):水の景色と清涼感
  • 第4回(7〜8月):夏の活気とユーモア
  • 第5回(9〜10月):秋風と情緒、裏富士の世界

※各セットは数量・期間限定での公開を予定しています。

追加情報

サイズ 該当なし
サイズ

A4, A3

著作権情報

出典:Wikimedia Commons(Public Domain)
原図:葛飾北斎「山下白雨」(1830年頃)

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