『白い放物線』
風が吹いた。
三十代になってからの時間は、きれいに区切られている。
起床、通勤、数字の羅列。
自分の輪郭が少しずつ平らになる。
昼休み、ビルの隙間の緑地で空を見上げる。
白い雲が速く流れていく。
午後、ショーウィンドウの前で足を止めた。
ガラスの中で、白い布が揺れた。
日傘を差した女が、振り向きかける。
トラックが通り過ぎ、風が視界をさらう。
目を開けると、そこには私だけが映っていた。
ただの映り込みかもしれない。
通り過ぎた誰かだったのかもしれない。
それでも、白の残像だけが、胸の奥に残る。
私は歩き出す。
ビルの谷間の風は、少し埃っぽい。
信号待ちで空を見上げる。
青は、どこまでも広い。
飛行機が白い放物線を描いて飛んで行く。

※本解説は、作品を味わうための一つの見方として構成したものです。 見る方それぞれの経験や感性によって、異なる春の表情が立ち上がることを、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。
※画面で見ている色と、実際にプリントした色は、どうしても少し違って見えることがあります。これは、モニターの表示方法やプリント用紙・インクの違いによるものです。その点をご理解のうえ、お楽しみいただければ幸いです。
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